
窓は、建物の色気を決める。
窓ってなんだろうね。
建物とか家が人間だとしたら、窓は……。
窓ってめっちゃ大事だと思ってるね。
でも、機能面で大事っていう、
世間で言われてるような意味だけじゃない。
窓が変われば、建物の色っぽさが変わる。
とにかくキーポイントであることは間違いない。
格子がつくる「時間」
例えばこういう格子。
ほぼ入れてる。
理由は、色っぽいから。
ただし、いわゆる艶っぽさじゃなくて、
ノスタルジックだったり、懐古的だったり、
時代性を代弁している感じ。
本当の理想は、
1枚ガラスの両側から木で組んだ格子が
建具としてちゃんと挟まれていて、
もっと言えば格子が先にあって、
そこにガラスがはまっているようなもの。
そういう時間的な奥行き、古めかしさ。
それが演出効果になる。
逆に先端的、未来的なデザインは、
セレブリティや金持ちがやること、という感覚もある。
自分はそうじゃなくて、
時間的な古めかしさや奥行き感、
信頼感、安心感を感じさせるものに惹かれる。
でも実際には、格子入りの窓は高いし、
買う人はほとんどいない。
「視界の邪魔」としか思われていない。
メーカーにも「奇特な方ですね」と言われる。
しかも今の製品は、
本当の格子ではなくて、
ダブルガラスの間に格子が入っていたりする。
そこにも不満はある。
ただの意匠じゃん、って。
まず作って、それから考える
最初に建て始めた頃は、
大工さんと一緒に本当に建具として
窓枠や桟木を自分で作っていた。
ガレージハウスなんかその名残がある。
上げ下げ窓も、重たくて実用性ゼロだけど、
作っちゃってから「どうやって止めるんだ」って考えるような、
そういう作り方をしてた。
海外の、ドイツやスイスの
アルプスの家みたいなイメージもある。
想像の世界で真似して、
失敗しても雨漏りしてもいいや、でやってみた。
窓って、単なる開口部じゃなくて、
建物の色気や時代性、安心感まで左右するものとして
捉えている感じが強い。